保健師のひとりごと

「もう仕事、辞めたい…」モグラ叩きに疲れたあなたへ

「もう無理!保健師辞めたい」

そう思ったこと、ありませんか?

保健師になって、残念ながら「もう辞めたい」となっている人の話を聞くことがあります。保健師になる前は、保健師という仕事のイメージの一つ「予防医療に携わることができる」ということに憧れて、この仕事に就く人も少なくないと思います。

しかし、近年この「予防医療に携わる」ことが、実際の保健師活動の中でとても難しくなっているように感じます。

モグラ叩きの現実

今、保健師の仕事は福祉的要素が強くなり、高齢者虐待や児童虐待、自殺予防など、命を守る緊急対応が優先される状況にあります。

もちろん、それ自体はとても大切な仕事。けれど、次から次へと湧いてくる「モグラ」を叩き続けるだけでは、支援者は疲弊してしまう。緊急対応に当たれば当たるほど、余力がなくなり、予防的な関わりができなくなります。

それ故、大変な状態になってから対応しないといけないという悪循環に陥っています。

保健師として働き始めたものの、毎日が緊急対応の連続。

「保健師って予防医療に携わるんじゃなかったっけ?何してるんだろ?」

「私は何のために保健師になったんだろう?」

と悲しさや虚しさを抱えている人もいるのではないでしょうか。

モグラ叩きをやめる唯一の方法

では、どうすればいいのか。

それは**「モグラを出現させない仕組みをつくること」**です。

高齢者虐待や児童虐待で、高齢者や子どもが憎くて憎くて叩いてしまっているというケースは、ほとんどありません。

高齢者虐待も児童虐待も、根本にあるのは介護負担や育児ストレス、孤立感。

ならば、それを少しでも軽くすることができれば、緊急対応が必要なケース自体を減らすことができます。

例えば——

・孤立しがちな親同士をつなげる場をつくる

・地域の人たちに支援の目を向けてもらう仕組みを整える

・ちょっとした相談のハードルを下げる

こうした小さな積み重ねが、やがて大きな「予防医療」の力となります。

「でも、そんな時間も余裕もないよ、、、」そう思うかもしれません。

ただ、ほんの少しだけでもいいんです。

例えば、あなたの地区に同じような心配性の母親が3人いたら、市役所で集まれる場をつくってみる。

それだけで、それぞれに3回必要だった訪問が1回で済むし、お母さん同士の情報共有の場から仲間づくりや孤立化を防ぐことに繋がるかもしれません。

本来あなたが目指すもの

そんな小さなことからでもいいので、まずは自分でやってみる「種まき」を始めてみてください。あなたが蒔いた種が、小さな芽を出し、いつか花開く日が必ずきます。

気づけば、あなた自身のやりがいや自信につながり、仕事への活力へと変わってきます。

一見遠回りに思えるかもしれないけど、騙されたと思ってやってみてください。

緊急対応を未然に防ぐための予防的な関わり、それこそが本来あなたが保健師としてやりたかったことに違いありません。

そして、それをすることで保健師の仕事が楽しく、やりがいのあるものに変わっていきます。

「こんなはずじゃなかった」から、「この仕事を選んでよかった」へ。

モグラ叩きに疲れたあなたへ。

少し視点を変えて、小さな種まきから始めてみませんか?

明日も良い一日になりますように。にこにこで行こう!

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